昨晩の海外

NY市場の動向は、一時のリスク回避の動きも巻き戻しが優勢となった。23日の市場では、格付け会社がトルコ中銀の独立性に疑問を呈したことで、早朝からリスク回避のトルコリラ売りが強まり、またトランプ大統領の発言を受けて、米中通商交渉や米朝首脳会談への期待感が、急速に禿げ落ちたことで株価が下落、リスクオフの展開が拡大したが、NYダウが一時の180ドル安からFOMC議事録を受けて、プラス圏を回復したこと。またトルコ中銀が、緊急会合を開き、後期流動性貸出金利を16.5%まで引き上げたことなどから、トルコリラは大幅に買い戻された。一方FOMC議事録では、インフレに楽観的な見通しが示されたが、一部にハト派との見方もあり、米10年物国債利回りが、3%を割り込んだが、為替市場に対する影響は限定された。  ドル円が109.56まで下落後110.33まで反発、ユーロドルは、独・ユーロ圏のPMIが弱い結果となったことで、1.1676の安値まで下落、ポンドドルは、英4月消費者物価指数の弱い内容を受けて、1.3306まで下落後も反発が1.3365で限定された。  クロス円では、総じて安値から買い戻しが優勢となった。ユーロ円が128.24の安値から129.06、ポンド円が145.96から147.21、オージー円は84.50から85.30、NZD円が75.58から76.22まで反発、カナダ円は、週間原油在庫が大幅な積み増しとなったこと、OPECが増産するのではとの思惑もあり、84.92まで値を下げた後、85.88まで買い戻しが優勢となった。