ドル円の下値目途

 

 

 ドル円相場は、2月6日の株価の急落から下落を強めている。  現状は14日の海外市場で、106.72まで下落。更に直ぐに拡大する状況ではないが、テクニカル面からは、週足の雲を下方ブレイク、昨年9月8日の安値でネック・ラインとなる107.32や週足の三角保合いも割り込んでおり、ムードは悪化している。  既に上値は、108.05から108.45の窓の上限が押さえると相当弱い。108.75-90の戻り高値を超えて、109.25-35、109.75-80が視野となるが、110円のサイコロジカルまでは、日足のレジスタンスが控えており、押さえると弱い状況が続きそうだ。110.45-50の上ヒゲを超えない限りは、あく抜け感は出ない。また超えても112円は今後も重い位置となりそうだ。  一方下値は、106.72を割れて来るとポインドが薄くなるが、週足や月足の窓の下限となる105.20-55ゾーンは、可能性の高い位置となりそうだ。また更なる調整は不透明だが、こういった下落から反発しても、上値は厳しく、維持できない場合、月足からはトランプ大統領の選挙での勝利後の安値101.20まで視野となるリスクが残るが、特にこの101円台は過去、月足ベースで重要な拠点となることは留意しておきたい。割り込むケースでは100円などが更に見えて来るが、更には90円の可能性も否定できない。  戦略的には、少なくとも中期スタンスでは、買いのポジションは、反発があれば、カットするか、軽くしておいて、買いは当面下げ止まりを確認するまで、見合わせておくのが良さそうだ。