昨晩の海外1102

 昨晩の海外市場は、トランプ米政権の税制改革法案に対する思惑から相場が上下する形となった。米下院共和党が公表した税制改革法案では、法人税減税は20%と変わらなかったが、レパトリ減税において、トランプ米大統領案が提示していた税率よりも高い12%が示されたことが嫌気られた。ただ、トランプ米大統領が「ブロードコムの本社がシンガポールから米国へ戻ってくる。米国に200億ドル超の収入をもたらすことになる」、ムニューシン米財務長官が、「税制改革によって膨大な資金が米国へ還流し、労働市場を活性化する」と述べたことなどから、更なる展開とならなかった。 ドル円は、114.22の高値から一時113.54まで売り込まれたが、その後114.17まで反発、ユーロドルは1.1626から1.1688まで上昇したが、ポンドドルは、英中銀が政策金利を引き上げたが、追加利上げに慎重なスタンスが示されたことで、1.3043まで下落した。  クロス円では、ユーロ円は132.64から133.15で上下、ポンド円は151.55から148.66まで下落、オージー円が87.76から88.09まで上昇、NZD円が78.64から78.97まで反発し、カナダ円も88.59から89.06まで値を回復した。