今日の注意点

・デベルRBA総裁補佐講演
 先週エドワーズRBA理事が「低インフレ率にも関わらず、利上げの可能性は残されている」と発言した一方、ハーパーRBA理事が「利下げの可能性も否定しない」と発言しており、豪中銀の金利政策に不透明感が漂っている。デベル総裁補佐が、この両者の見解に、決着をつける発言をするか大注目となりそうだ。

・英8月鉱工業生産・製造業生産・貿易収支と英国立経済研究所(NIESR)GDP
 英国の貿易収支は、英国は恒常的に赤字なので、市場が反応する指標ではない。ただ8月の鉱工業生産や製造業生産の結果では、相場一定の動きを示すだろうが、ただ、8月の指標で既に古い材料であることや9月のPMIが連続して弱い数字となったことで、ポンド相場は弱い内容は織り込んでいる。弱い数字でも、追いかけてポンドを売るのは避けた方が良い。

・ウィルキンスBOC副総裁講演
 同氏は、前回利次の会合での利上げに否定的な発言をしており、同様の発言が出た場合、カナダドル売りに拍車がかかるかもしれない。

・北朝鮮・朝鮮労働党創建72周年記念日
 最近北朝鮮は、「お利口に」しているが、良くイベントに合わせて、挑発行動に出るケースが多い。特に今度ミサイル発射をするなら、米国を射程に入れて発射する可能性も指摘されており、その場合案の定と思いながらも、一時的なリスク回避の動きが強まる可能性に注意しておいた方が良い。米国時間に合わせるなら今夜の9時以降か、さもなくば明日の明朝?には注意しておきたい。

・スペイン・カタルーニャ州・独立宣言?
 あくまで憶測の範囲。出た場合に、ユーロ相場が反応するかは不透明も、ただ少なくともユーロを強く買う材料とはなりづらい。