昨晩の海外

 昨晩の海外市場は、ドル売り、円売りが優勢となった。米S&P/ケースシラー住宅価格は予想を下回る一方、米6月消費者信頼感指数やリッチモンド連銀製造業指数が強い内容となったが、ドル買いは限定された。イエレンFRB議長は、「利上げは段階的進める」と述べたが反応に薄く、株価面では、午後に米上院が、ヘルスケア法案の採決を建国記念日休暇後に先送りすると発表したことが、引けにかけて売りを誘った。

 ユーロドルは、ドラギECB総裁が「デフレ圧力はリフレに変わった」と発言したことなどから買いが優勢となり1.1349まで上昇、ポンドドルは、カーニー総裁がブレグジットによる懸念を示したことが一時売り圧力となったが、金融安定化報告が「銀行に対して114億ポンドの自己資本の積み増しを要請」とのニュースが下値を支え、一時1.2861まで上昇、ドル円は、米長期金利の急上昇を受けて112.47まで上昇後、112.06まで売りに押された。

 クロス円では、ユーロ円が127.43、ポンド円が144.22、オージー円が85.34まで値を上げ、NZD円は81.87から81.48で上下、カナダ円は85.34まで上昇した。