昨晩の海外

 昨晩の海外市場は、ドルが堅調な推移となった。ECB理事会では、政策金利の据え置きが発表され、声明では追加利下げの可能性に関する文言を削除した。ただドラギ総裁は、引き続き金融緩和の必要性を表明、2017-19年の成長見通しを上方修正したが、インフレ見通しを引き下げたことで、一時ユーロ売りが強まった。またコミー前FBI長官は、公聴会で「大統領は、フリン氏の調査やロシアの大統領選関与に関する調査を中止するように要請していない」、「トランプ大統領が妨害を試みたかどうかに関して、自分は述べる立場にない」と発言し、リスク回避の動きを抑える形となった。
 ユーロドルは一時1.1195まで下落、ポンドドルも1.2908までやや弱含み、ドル円は110.38まで値を上げた。
 クロス円では、ユーロ円が124.03の高値から123.25、ポンド円は142.76から141.92まで売りに押された一方、オージー円が83.20、NZD円が79.56、カナダ円が81.77まで買い戻しが優勢となった。