昨晩の海外市場は、注目のFOMCで、政策金利の0.25%引き下げが決定、2025年のGDP見通しを+1.7%に若干上方修正され、 2026年末と2027年末時点のFF金利見通しが前回から据え置かれた。発表直後ドル売りが優勢となったが、パウエルFRB議長の記者会見では、「労働市場は徐々に冷え込んでいるようだ」、「最近の利下げは労働市場の安定化に役立つはず」と述べる一方、「インフレリスクは上方向に傾いている」、「データは経済が緩やかなペースで拡大していることを示唆している」とし、「金融政策は事前に定められた道筋ではない」、「FRBは会合ごとに決定を下す」と述べたことで、ドル売りも限られた。ただ、米10年物国債利回りは、4.209%から4.137%まで低下、引けにかけては再度ドル売りが強まる形となった。
ドル円は、156.89から155.80まで売りに押され、ユーロドルは1.1627から1.1700、ポンドドルは、1.3301から1.3389まで値を上げた。
一方クロス円では、ユーロ円は182.62から182.05、ポンド円は208.88から208.34、オージー円は104.32から103.73、NZD円は90.79から90.36、カナダ円は113.25から112.83まで一時利食いに押されたが、その後は買い戻しが優勢となっている。