昨晩の海外市場は、米10月NY連銀製造業景気指数が大幅に予想より強い結果となるも、総じてドルは揉み合いの中、日本の7-9月期のGDPがマイナスとなったこと、「高市首相が明日の15時半から植田日銀総裁と会談する」との報道、片岡成長戦略会議委員が「来年1月の利上げは時期尚早」と述べたことなどから、日銀の早期利上げ期待が後退したことなどから円売りが続いた。ただ、片岡成長戦略会議委員が「円安進行は急ピッチ、政府の対応はおとなしすぎる」、「市場は円安基調が続くとの見方、為替介入は一定の効果ある」と述べたが、市場の反応は見えなかった。また、NY株価3指数は、アップルのクックCEOの退任のニュースもあって軟調な展開となったが、リスクオフの動きは広がっていない。尚米10年物国債利回りは、ジェファーソンFRB副議長が「政策金利が中立金利に近づくにつれ、慎重に進める必要がある」と述べたこともあって、4.158%から4.115%で高止まりした。