金曜日の海外市場は、主だった米経済指標の発表のない中、株価指数や米10年物国債利回りの上下につれる展開も、週末を控えて総じて揉み合い気味の展開に終始した。米10年物国債利回りは、4.139%から4.065%まで低下後4.146%まで反発した。尚、 チャベスデリマー労働長官は、「米労働統計局は、10月のCPIのデータを完全に収集出来ていない」、「10月CPIを発表できるかわからない」、「9月雇用統計は来週発表できると期待」、シュミッド・カンザスシティー連銀総裁は「10月の反対意見表明の根拠は、12月に向けても私の指針となっている」、ローガン・ダラス連銀総裁も「10月は据え置きを望んだ」、「12月の会合で追加利下げを支持するのは難しい」、ミランFRB理事は「データは利下げを支持」、「FRBの政策姿勢を一段とハト派的に変えるべきであり、弱めるべきではない」、ボスティック・アトランタ連銀総裁は、「現在のデータは曖昧であり、政策を決定するのは非常に困難」、「適切な政策を導くための情報を求めており、12月の会合までに多くのデータが提供されることを期待」と述べている。
ドル円は、154.77から153.62まで下落後、日経新聞が「政府が近く策定する総合経済対策の規模は17兆円台になる見通し。年収の壁の引き上げやガソリン税などに上乗せされる旧暫定税率の廃止による大型減税も盛り込む模様」と報じたことで154.74まで再反発、ユーロドルは、1.1609から1.1654まで反発後、1.1606まで下値を拡大、ポンドドルは、1.3108から1.3201で上下した。
一方クロス円では、ユーロ円は179.97から178.98まで一時下落、ポンド円は203.97から202.35で上下、オージー円は100.23まで下落後101.30まで反発、NZD円も87.31まで下落後87.96、カナダ円も109.57から110.35まで反発した。