中間決算を睨んだ日本株投資(2025/08/22)

〇 9月日経平均株価や日本株の外人の利食い場は注意。

 堅調に上値を拡大した日経平均株価だが、9月中間決算期は注意が必要となる。
 以下のチャートは、2020年から2024年、5年間の日経平均株価の3月と9月中の動向を、各スタート日を基準に価格調整したチャートです。
 ご覧のように3月は、前半から下落が強まる傾向、ただ、配当取りもあって、後半は上昇する形が見えています。一方9月は中旬から下落傾向が見えて、月末まで弱い状況となる傾向が見えて取れると思います。



 〇 この原因はなんでしょう?

 どうも、日本株の動向を大きく左右する外国人の利食いが原因となっているようです。
 これを示すのが、以下の外国人の日本株の売買動向を月別でまとめたものです。
 顕著に3月と9月は売り越し、逆に4月と10月には買い越す傾向が見えています。


 〇 それでは、その要因はなんでしょう?
 以下がその要因として指摘されていますが、実際どれが真実かは不透明です。
 
 ・3月や9月は、配当の権利取りで国内の投資家が買い持ちを膨らませる一方、外人投資家は、本来「値上がり益重視」なので、権利落ちをする前に、利食いをする傾向があるようです。
 ・海外では、英国を除いて12月末が決算期となっている。
 ・一部で日本株を多く保有する海外投資家は、有価証券大量保有報告制度による報告を避けたがる傾向がある。

 〇 戦略としては、
 以上を踏まえると日本株や日経平均は3月や9月には買いポジションをしっかりと利食い、売りポジションを構築するのも良いでしょう。たた、下げたタイミングでは、売り持ちを買い戻し、また買いポジションを作って配当取りも狙うのは効果が高そうです。

 * ただ、あくまで100%ではりませんので、自己責任でお願いします。