昨晩の海外市場は、トランプ大統領が「BRICSの反米政策に同調する国には10%の追加関税が課される」と述べたことなどから、対新興国通貨売りが強まり、米10年物国債利回りが、4.322%から4.399%まで上昇したことでドル買い、貿易に関する書簡に関しては、「8月1日から、日本からアメリカへ輸出されるすべての製品に対し、セクター別の関税とは別に一律25%の関税を課す」としたことで、円売りが優勢となった。尚ナバロ大統領補佐官は、「パウエル議長の金利維持は深刻な損害を与えている」、「パウエル議長の姿勢に対してFRB理事に介入求める」などと発言している。
ドル円は、東京時間に発表された5月の実質賃金が、5か月連続でマイナスとなったことで、日銀の金融引き締めが更に遠のくとの見方もあって、146.24までじり安、ユーロドルは ユーロドルは、ユーロ圏5月小売売上高が、前月比では弱く、前年比では予想を上回ったが、マクルーフ・アイルランド中央銀行総裁が「ユーロがドルの代替となる準備はできていない」との発言もあって、1.1687まで売りに押され、ポンドドルは1.3575から1.3648で上下した。
一方クロス円では、ユーロ円は171.32、ポンド円は199.01、オージー円は95.06、NZD円は87.78、カナダ円は107.05まで上昇した。