昨晩は、トランプ関税に関する不透明感などから株価が調整も、ドルに買い戻しが優勢となった。株価の調整にも、リスクオフの円買いにつながっておらず、不透明感は残るが、日本に対する追加関税が25%とはっきりとしたことで、日経平均に失望の動きが広がるなら、円売りを追いかけるのは避けたい。
金融政策としては、豪準備銀行が政策金利を公表する。一応0.25%の利下げが想定されているが、これは織り込みの範囲も、更なる利下げの可能性が残るのか注目。ただ、一部既に住宅市況などが利下げの影響で強含んでおり、利下げに慎重な姿勢が見えると、豪ドルの下支えとなりそうだ。
経済指標としては、日本の5月国際収支と6月景気ウオッチャー調査、豪6月NAB企業景況感・信頼感指数、独5月貿易収支、仏5月国際収支、加6月Ivey購買部協会指数、米国では、NY連銀6月インフレ期待と5月FIB中小企業楽観度指数などが発表される。
大きな材料はないが、日本は景気の減速感が見えており、こういった面が強まると円売り材料。米国では、NY連銀の6月インフレ期待が強い結果を示すと、米長期金利の上昇がドル相場を支える形となる。
要人発言としては、トランプ大統領とネタニヤフ首相が、「ガザとイランについて」協議する模様。この段階が更に平和的な動きが見えるとは思わないが、兎も角為替や株式市場に対する影響は少ないだろう。
戦略としては、ドル円は、139.89まで下値を拡大もこれを維持する形。上値は、147.33を前に上げ渋りでは買いは利食い優先で、売っても超えるなら止めて148.03-28、148.48、149.15-25、150.49越えをストップに順次売り場探し。下値は、145円を前に下げ渋りでは売りは利食いで、買っても割れるなら止めて144.18、143.32-44、142.68、141.97-28、141円、139.88割れをストップに順次買い下がりとなる。
ユーロドルは、1.1830まで上値を拡大も、上値追いは厳しい。上値は1.1790-30が抑えると買いは利食いで、売っても超えるなら止めて1.1909、1.20のサイコロジカル、1.2042越えをストップに売場探し。下値は1.1681が維持されると売りは利食い優先、買っても割れるなら止めて1.1580-90、1.1405-46、1.1357-73、1.1313、1.1210、1.1131-57、1.1065、1.0923、1.0889割れをストップに順次買い場探し。
ポンドドルは、1.3789まで高値を更新も上値追いは厳しい。上値は、1.3682が抑えると買いは利食いで、売っても超えるなら止めて、1.3751-89、1.3900、1.4000や1.4100などの順次サイコロジカル、1.4251や1.4377越えをストップに売り直しとなる。下値は、1.3563が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて1.3500、1.3370、1.3335、1.3250や1.32割れ、1.3123-40、1.3030、1.29割れをストップに順次買い直し。
一方クロス円では、ユーロ円は171.32まで上値を拡大も上値追いは厳しい。上値は172円が抑えると買いは利食いで、売りは越えるなら止めて173円や174円などの順次サイコロジカル、更に最高値の175.43越えをストップに順次売り場探し。下値は、170円ミドルが維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて169.86、169.04、168.46、167.92、166.82、166.04、164.95割れをストップに順次買い場探し。
ポンド円も187.69で下値を維持して199.01まで反発。上値は199.81を前に上げ渋りでは買いは利食いで、売っても超えるなら止めて200円や201円越えをストップに順次売り直しとなる。下値は、198円前後が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて196.78、195.36、193.77-03、193.27、192.73、191.89-07割れをストップに順次買い直しとなる。
豪ドル円は、下落が86.05まで一時拡大もこれを維持する形。上値は、95.38-75を前に上げ渋りでは利食い優先で、売っても超えるなら止めて97.34、99.18越えをストップに順次売り直しとなる。下値は93.81-32が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて93円、92.02-32、91.65、91円、90.56-64、89.57-65、88.30割れをストップに順次買い直しとなる。
NZD円は、79.82まで一時下値を拡大もこれを維持して反発。上値は、88.06が抑えると買いは利食いで、売りは越えるなら止めて88.85、89.28-55、89.71越えをストップに売り直しとなる。下値は86.91-03が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて86.66、85.85、85.19-45、84.61、83.89-17、83.25割れをストップに買い直しとなる。