昨晩の海外(2025/07/02)

昨晩の海外市場は、米6月製造業PMI・改定値、6月ISM製造業景況指数や5月雇用動態調査が予想を上回ったことで、米10年物国債利回りが、4.187%から4.277%まで反転、ドルの買い戻しが優勢となった。尚米上院は、トランプ大統領の大規模な減税・歳出法案を僅差で可決、2日には米下院で採決される見込み。要人発言としては、ECBフォーラムのパネル・ディスカッションでは、パウエルFRB議長が「FOMC当局者の大多数が年後半に追加利下げが適切と判断」したが、今月の利下げを否定せず、植田日銀総裁は「総合インフレ率はほぼ3年間2%を上回っているが、基調インフレ率は依然として2%を下回っている」、ベイリー英中銀総裁は「金利は引き下げ方向」、ラガルドECB総裁は「責任を全うしたとはいえないが目標には到達」と述べている。また、WSJのニック・ティミラオス記者は、「FRBによる7月の利下げに向けた準備は見られない」と述べ、トランプ大統領は、「日本は30%から35%、あるいは我々が決定する関税率を支払うことになる」、「テスラへの補助金を削減することやイーロン・マスク氏の国外追放について、検討が必要」と述べている。
 ドル円は、142.68を安値に143.79まで買い戻され、ユーロドルは1.1830から1.1761まで下落、ポンドドルも1.3789から1.3704まで売りに押された。
 一方クロス円では、ユーロ円は168.46まで下落後169.39まで反発、ポンド円も196.28から197.52、オージー円は93.97から94.51、NZD円は87.20から87.58、カナダ円は104.86から105.34まで買い戻された。