昨晩はNY市場が休場の中、大きな方向感は見えなかったが、本日は週末もあって、特に中東情勢の緊張を考えると、リスク回避の動きが広がり易いことは留意しておきたい。
金融政策としては、中国人民銀行が1年と5年物の貸出基礎金利を公表する。
基本は利下げ方向だが、今回利下げが実施されるかは不透明。ただ、影響は限られそうだ。
経済指標としては、英6月GFK消費者信頼感調査、日本の5月全国消費者物価指数、4月30-5月1日開催分の日銀金融政策決定会合・議事録、独5月生産者物価指数、英5月小売売上高、仏6月企業景況感・製造業景況感指数、トルコ5月消費者信頼感指数、加4月小売売上高と5月鉱工業製品・原料価格指数、米6月フィラデルフィア連銀・製造業景気指数、ユーロ圏6月消費者信頼感・速報値、米5月景気先行指標総合指数などが発表される。
注目としては日本の5月全国消費者物価指数は強弱が見えても影響は出ない見通し。ユーロ圏6月消費者信頼感・速報値は、強弱次第で一定の動きを示しそう。また、米国では米6月フィラデルフィア連銀・製造業景気指数と5月景気先行指標総合指数が、不透明感が残る米経済の方向性を示すか注目となるが、それでもトランプ関税の影響が判断しづらく、反応は限られそうだ。
要人発言としては、植田日銀総裁の発言に注目が集まるが、引き続きトランプ関税や中東情勢の不透明感が続き、ハト派的な発言となり易く、円売りの材料となる可能性に注目。またトランプ大統領の発言には引き続き注意を払っておきたい。
戦略としては、ドル円は、139.89まで下値を拡大もこれを維持する形。上値は、146.28-36を前に上げ渋りでは、買いは利食い優先で、売っても超えるなら止めて147.13-67、148.28-48、149.15-25、150.49、151.21越えをストップに順次売り場探し。下値は、144.73の維持では売りは利食いで、買っても割れるなら止めて144.32、143.65、142.80、142.37-53、141.97-13、141円、139.88割れをストップに順次買い下がりとなる。
ユーロドルは、1.1631まで上値を拡大も、上値追いは厳しい。上値は1.1530が抑えると買いは利食いで、売っても超えるなら止めて1.1615-31、1.1700や1.1750、1.18などの順次サイコロジカル、1.1876、1.1909、1.2042越えをストップに売場探し。下値は1.1446が維持されると売りは利食い優先、買っても割れるなら止めて1.1405、1.1357-73、1.1313、1.1210、1.1131-57、1.1065、1.0923、1.0889割れをストップに順次買い場探し。
ポンドドルは、1.3623まで直近高値を更新も上値追いは避けたい。上値は、1.35ミドルが抑えると買いは利食いで、売っても超えるなら止めて1.3622-33、1.37や1.37ミドル1.38などの順次サイコロジカル、1.4251や1.4377越えをストップに売り直しとなる。下値は、1.3383が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて1.3335、1.3250や1.32割れ、1.3123-40、1.3030、1.29割れをストップに順次買い直し。
一方クロス円では、ユーロ円は167.46まで上値を拡大も上値追いは避けたい。上値は167.62が抑えると買いは利食いで、売りは越えるなら止めて168円や168円ミドル、169.21越えをストップに順次売り場探し。下値は、166.04が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて164.95、164.55-63、164.17、162.80-89、162.09、160.96-08、159.17-46、158.36、157円割れをストップに順次買い場探し。
ポンド円も187.69で下値を維持して196.65まで反発。上値は196.85が抑えると買いは利食いで、売っても超えるなら止めて197.55、198.96、199.81をストップに順次売り直しとなる。下値は、193.77-03が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて193.27、192.73、191.89-07、190.94、189.92、187.44-47、186.02、184.38割れをストップに順次買い直しとなる。
豪ドル円は、下落が86.05まで一時拡大もこれを維持する形。上値は、94.85-00を前に上げ渋りでは利食い優先で、売っても超えるなら止めて95.65-75、97.34、99.18越えをストップに順次売り直しとなる。下値は93円ミドルや93円前後が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて92.02-32、91.65、91円、90.56-64、89.57-65、88.30割れをストップに順次買い直しとなる。
NZD円は、79.82まで一時下値を拡大もこれを維持して87.73まで反発も、更なる展開とならず、上値は、88.00-25が抑えると買いは利食いで、売りは越えるなら止めて88.85、89.28-55、89.71越えをストップに売り直しとなる。下値は86円ミドルが維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて85.85、85.19-45、84.61、83.89-17、83.25、82.22割れをストップに買い直しとなる。