昨晩の海外(2025/06/10)

昨晩の海外市場は、主だった米経済指標の発表のない中、米中貿易協議を睨んで、様子見ムードの強い展開に留まった。ハセットNEC委員長が「米中協議が順調に進めば、米国は輸出規制を解除する。米中協議での進展を間違いなく期待している」と発言、「トランプ大統領は対中交渉チームに輸出規制の解除検討を容認」との報道が伝わったが、最終的に「米中両政府はロンドンでの貿易協議を10日も継続する」ということで影響は限られた。また、米10年物国債利回りは、4.478%から4.518%まで上昇後、NY連銀の5月インフレ調査で、1年先の期待インフレ率が3.2%と前月の3.6%から低下、3年・5年先の期待インフレ率も前回から低下したことで、4.470%まで低下したが、影響は大きく見えていない。尚トランプ大統領は、「中国との協議は継続中。近く協議に加わる予定」、「中国とはうまくやっているが、容易ではない」と述べた。
 ドル円は、143.98まで一時下落、ユーロドルは1.1439から1.1387、ポンドドルは1.3582から1.3525での推移に留まった。
 一方クロス円では、ユーロ円は164.55から165.08で推移、ポンド円が195.45から196.00、オージー円は93.92から94.31、NZD円は87.13から87.48、カナダ円は105.29から105.77で揉み合った。