昨晩は弱い米経済指標や荒れた株価にも、リスクオフの動きは大きく広がっていない。月末要因もありそうだが、本日は、メーデーで一部市場が休場となる。また5月3日の自動車関連の関税のスタートも控えており、様子見ムードの強い展開が続きそうだ。
本日金融政策としては、日銀の金融政策決定会合で政策金利が公表される。トランプ関税の影響が不透明なこともあって、今回は据え置きが想定されており想定の範囲内。植田日銀総裁の定例記者会見にも注目は集まるが、利上げの姿勢は維持しながらも、急がない姿勢が示されるなら、一定の円売り要因となるが、総じて影響は限られると見たい。
経済指標としては、豪第1四半期輸入物価指数と3月貿易収支、日4月消費者態度指数、スイス3月実質小売売上高、英3月消費者信用残高と4月製造業PMI・改定値、米国では、4月チャレンジャー人員削減予定数、週間新規失業保険申請件数、4月製造業PMI・改定値、4月ISM製造業景況指数、3月建設支出などが公表される。
注目は、米景気に不透明感が高まる中、週間新規失業保険申請件数の強弱次第では、昨晩の弱いADPもあって、週末の米雇用統計の思惑につながりそう。加えて4月ISM製造業景況指数が直近の反動から、再び弱い結果を示すなら、ドルに良い影響を与えない。
要人発言としては、赤沢再生相とベッセント財務長官の第2回目の関税交渉が行われる。少なくとも為替に関して、特定の示唆は出ないと思われ、これ自体は影響が少ない。トランプ関税に関して、一定の妥協が見えるか注目されるが、具体的な内容が明示されるか不透明で、少なくとも悪い話が出なければ、好感する動きはありそうだ。
その他英地方選の影響は少ないと見られるが、引き続きトランプ大統領の発言、不安定な株価や米長期金利の動向を睨んだ展開が続きそうだ。
戦略としては、ドル円は、139.89まで下値を拡大もこれを維持する形。上値は、既に143.20前後が抑えると買いは利食い優先で売っても、越えるなら止めて144.03-31、145.14、147.15、148.27、149.15-24のギャップ越えをストップに順次売り場探し。下値は141.97を前に下げ渋りでは売りは利食いで、買っても割れるなら止めて141.49、141円、140.50、139.89割れをストップに買い下がる。またもし、これも割れるケースでは、昨年9月の最安値139.58も割れる可能性が想定されるが、139円割れをストップにして、買い直し場を探したい。
ユーロドルは、1.1573まで上昇を強める形も、更なる展開とならず、上値は1.1425-40が抑えると買いは利食いで、売っても超えるなら止めて1.1500、1.1547-75、1.1640、1.1876、1.2042越えをストップに売場探し。下値は、1.1307-16を前に下げ渋りでは売りは利食い優先、買っても割れるなら止めて、1.1264、1.1181、1.1154-58、1.1091、1.0923、1.0889割れをストップに順次買い場探し。
ポンドドルは、1.3443まで直近高値を更新するも、更なる展開とならず、上値は、1.3406-45ゾーンが抑えると買いは利食いで、売っても超えるなら止めて1.35や1.3550越えをストップに売り直しとなる。下値は、1.3274-80が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて1.3230、1.3123-64、1.3030、1.2985、1.2892、1.2830、1.2744や1.2708、1.2672、1.2560-83、1.2477割れをストップに順次買い直し。
一方クロス円では、ユーロ円は、154.80を維持して164.19まで一時反発も上値を抑えられる形。上値は、162.65が抑えると買いは利食いで、売りは越えるなら止めて163.33、163.76、164.19-55、164.90-165.10越えをストップに順次売り場探し。下値は161.58-71が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて160.96-14、159.17-46、158.36、157円、155.59、154.41、153.14、149.67割れをストップに順次買い場探し。
ポンド円も187.69で下値を維持して195.98まで反発も更なる展開とならず、上値は191.27-36が抑えると買いは利食いで、売っても超えるなら止めて1901.56-73、193.05、193.68、195.77-98、196.32、197.55、198.96、199.81をストップに順次売り直しとなる。下値は189.92が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて188.26-36、187.44-47、186.02、184.38、182.81、180.09割れをストップに順次買い直しとなる。
豪ドル円は、下落が86.05まで一時拡大。上値は、91.55-69が抑えると買いは利食い優先で、売っても超えるなら止めて92.08-22、93.15、93.84、94.67、95.30-40、95.75越えをストップに順次売り直しとなる。下値は90.56-64が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて89.57-65、88.30、86.05、85.50や85.00、84.60割れをストップに順次買い直しとなる。
NZD円は、79.82まで一時下値を拡大も維持する形。上値は、85.12が抑えると買いは利食いで、売りは越えるなら止めて85.90-07、86.87、87.18-48、87.97-25越えをストップに売り直しとなる。下値は83.89-17が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて83.25、82.22、79.82、79.41-46、79.00、78.56割れをストップに買い直しとなる。