昨晩は総じて揉み合い気味の展開。本日もあまり大きな材料もなく、週末のポジション調整の動きに一喜一憂する形を想定したい。
経済指標としては、英10月小売売上高、スイス第3四半期鉱工業生産、ユーロ圏9月経常収支と10月消費者物価指数・改定値、加9月対内外証券投資額と10月鉱工業製品・原料価格指数、米国では10月住宅着工件数・建設許可件数などが発表される。
注目としては、英10月小売売上高は、直近の英経済からは弱い結果となるか注目。ユーロ圏10月消費者物価指数は、改定値であり、強弱次第も、大きな動きにつながり難い。また、米国の住宅指標も、強弱次第だが、直近の流れからは弱めの結果を想定したい。
要人発言の機会も多いが、ECB関連者の発言は、既にECBは当面金利を据え置く見通しで、影響は限られる見通し。英中銀では、既に来年の政策金利の引き下げが囁かれており、ハト派的な発言が出ると、ポンドの上値を押さえそう。一方FRB関連では、直近の物価指数を受けて、これを好感する話となるかだろうが、それでも警戒感は残す可能性が高く、こちらも相場を大きく動かす可能性は低そうだ。
戦略としては、ドル円は、151.91と今年の高値を更新後も、下値を150.06で維持して揉み合い気味。次のこのレンジのブレイクが焦点となるが、早期は昨日の安値150.29や前日の安値150.06が維持されると買っても、ターゲットは、151.00-20を前に上げ渋りでは利食いや売り狙い。ストップは151.43越え。超えても151.75-95をストップに、売り直しとなる。またこの売りのターゲットは、その直前の安値維持や下げ渋りでは利食いとなる。また、150.06-20を割れるケースからは、149.50-00ゾーンは買い下がって、このストップは149.16や148.71-81割れとなる。ただ、こういった下落では、反発があればしっかりと利食いながら対応したい。
ユーロドルは、下値を1.0448で維持して1.0896まで反発も更なる展開とならず、反発では1.0896をストップに売り狙い。超えても1.0946越えをストップに売り直し。下値は、1.0823-32が維持されると利食い優先も、割れるなら1.0800前後から利食いや慎重に値幅を置いて買い下がって、このストップはできれば深めの1.0693割れ。または、更に買い下がるなら1.0656や1.0591割れをストップに対応したい。ただ、こういった買いのターゲットは、直前の戻り高値が押さえると利食い優先となる。
ポンドドルは、1.2506まで反発も上値が抑えられる形。反発では、1.2456をストップに、売り狙い。超えても1.2506をストップに売り直しとなる。下値は、1.2377-82の維持では利食い、割れるケースからは、慎重に1.23まで買い場を探して、ストップは1.2265割れ。また割れても、1.2187をストップの買い直しとなるが、こういった下落では、直前の高値が押さえると利食いを優先しながら対応したい。
一方クロス円では、ユーロ円が、上昇も164.31で上値を抑えられる形。反発ではこれをストップに売り狙い。超えても165円越えをストップに売り直し。ターゲットは、163.07-26ゾーンの維持で利食い優先、割れるケースでは、162.55を前に利食いや買い狙い。このストップは162.55割れ。割れても161-162円ゾーンは慎重に買い下がりで、この場合は160.43割れをストップとなるが、こういった下落では、反発ではしっかりと利食いながら対応したい。
ポンド円は、188.30まで上値を拡大も更なる展開とならず、反発では188.01や188.30越えをストップに、更には189.15越えをストップに売り狙いや利食い場。ターゲットは、186.70前後の維持では利食いで、割れるケースからの買い下がりの場合は、ストップは186円割れ。割れても184.55-65をストップに買い直しとなるが、こういった下落では、反発があればしっかりと利食いながら対応したい。
豪ドル円は、98.59まで上値を拡大も上値が抑えられる形。上値は、98.33や98.59をストップに売場探し。ターゲットは97.25が維持されると利食い、買いは、97円前後から96.50まで買い下がって、このストップは96.37割れ、または、96.04割れをストップに置くなら、買い下がりの余裕を持って対応したい。NZD円は、91.20まで上値を拡大もこれが上値を抑える形。90.78や91.20をストップに売場探し。ターゲットは、89.86-93ゾーンが維持されると利食い、割れるケースでは、89.20前後まで買い下がって、ストップは88.93割れとなるが、こういった下落では、反発があればしっかりと利食いながら対応したい。