昨晩の海外市場は、米11月フィラデルフィア連銀製造業景気指数は、予想より改善したが、週間新規失業保険申請件数、10月鉱工業生産・設備稼働率、11月NAHB住宅市場指数などが軒並み予想より悪く、米10年物国債利回りが、4.432%まで低下、ドルの上値を抑えた。尚メスター・クリーブランド連銀総裁は、「さらなる利上げが必要かどうかは経済状況次第」、「私の予測ではリセッションはない」、クックFRB理事は、「ソフトランディングは可能だと信じている」と述べている。また、米中首脳会談は、温和な形で終了したが、終了後バイデン大統領が「共産主義国会を運営する意味で、習近平国家主席は独裁者だ」と述べたが、悪影響は見えていない。
ドル円は、150.29までじり安となり、ユーロドルは、ラガルドECB総裁から金融政策への言及はなく、センテノ・ポルトガル中銀総裁が「政策金利はいずれ下がる」と発言したが、影響は見えず一時1.0896まで反発、ポンドドルは、グリーン英中銀MPC委員が、「次回の金融政策を決定する前に、英国経済がどの程度持ちこたえているかを確認する必要がある」、「制限的な政策を長く続ける必要があるかもしれない」、ラムスデン英中銀副総裁は、「金利政策は長期間、制限的となるだろう」、「企業は高止まりする金利に適応する必要がある」と述べたが、反応は見えず、1.2377から1.2456で上下する形に留まった。
一方クロス円は、NY株価3指数に高値圏で一服感が出ており、総じて利食いが優勢となった。ユーロ円が163.26、ポンド円は186.83、オージー円は97.25、NZD円は89.87、カナダ円は109.29まで売りに押された。