昨晩の海外(2023/11/16)

昨晩の海外市場は、前日の米10月消費者物価指数に続き、10月卸売物価指数が予想を下回ったことで、一時ドル売りが先行するも、同時に発表された10月小売売上高や11月NY連銀製造業景気指数が予想を上回ったことで、米10年物国債利回りが、4.430%から4.559%まで上昇し、ドルに巻き戻しの買いが優勢となった。デイリー米サンフランシスコ連銀総裁の発言が伝わった。同総裁は「データは一段のインフレ減速を示唆」と述べながらも、「利下げは当面、実施されないだろう」との見解を示した。
 ドル円は、151.40までじり高、ユーロドルは、欧州委員会が、今年のユーロ圏成長率見通しを0.6%に引き下げたこともあり、1.0885から1.0832まで利食いに押され、ポンドドルは、弱い英10月消費者・小売り物価指数や対ユーロでの売りに、1.2404まで下落した。尚ユーロポンドは0.8739まで値を上げた。
 一方クロス円は、NY株価3指数が堅調な推移となり、リスク志向が続いた。ユーロ円が163.07から164.20まで高値を更新、ポンド円は、対ユーロでの売りに187.12まで一時下落、オージー円は98.59、NZD円は91.20、カナダ円は110.68まで値を上げた。