今日の裏読み、表読み(2023/09/21)

昨晩は、注目のFOMCの結果を受けて、ドル買いが継続したが、一応今日はこの結果を織り込む形も、イベントの終了で巻き戻しの動きも出易いことは、留意しておきたい。 
 金融政策としては、スイス国立銀行、スウェーデン中銀、ノルゲバンク、英中銀、トルコ中銀、南アフリカ準備銀行が政策金利を公表する。南アを除いて、全て利上げ想定されているが、これは織り込みの範囲も、注意はトルコ中銀で、エルドアン大統領が、政策金利に引き上げに否定的であることを考えると、30%までの利上げができるかは不透明。またもし思い切って上げたとしても、また中銀総裁の更迭などのリスクがありそうで、その場合またまたトルコリラに失望売りが強まるので、十分注意しておきたい。また英中銀に関しては、そろそろ利上げの一旦の中止が囁かれているが、こういった面でポンド売りが既に拡大していることで、更なる利上げ継続が示唆された場合、巻き戻しのポンド買いには注目したい。
 経済指標としては、NZ第2四半期GDP、英8月公共部門純借入、仏9月企業景況感指数、トルコ8月消費者信頼感指数、メキシコ8月小売売上高、加8月新築住宅価格指数、米国では、第2四半期経常収支、週間新規失業保険申請件数、9月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、8月中古住宅販売件数と景気先行指標総合指数、ユーロ圏9月消費者信頼感・速報値などが発表される。
 注目しては、NZ第2四半期GDPは結果の強弱次第、米国の週間新規失業保険申請件数を始めとした経済指標は、強弱次第も既にFOMCの結果が出ており、影響は限られそうだが、ユーロ圏9月消費者信頼感・速報値などは、良好な結果が想定されているが、弱い結果がリスクとなりそうだ。

 戦略としては、ドル円は、調整を145.91で維持して、148.36まで上値を拡大。引き続き慎重に148.50や149.00越えをストップに、売り場を探してみたい。ただ、ターゲットは、下げが甘ければ買い戻しながらとなるが、147円後半から147.34-48が維持されると利食い優先で、この位置の買いは割れるなら止めて、再度ストップは147円割れで検討するか、割れるケースがあれば、146.00-50ゾーンでの買い下がり。このストップは145.91を割れ。ただ、こういった下落では、反発が直前の高値で抑えられるなら利食いを優先しておきたい。
 ユーロドルは、下値を1.0632で維持して、反発が1.0737でCapされると形。下値は1.0632の維持では買っても、割れるなら止めて、1.0437をストップに、値幅を取って慎重に買い下がりとなる。上値は1.0737を前に上げ渋りでは利食いで、売りもこれをストップに検討となる。また超えても、1.0762-69と利食いや売り狙いで、このストップは1.0809越えとなるが、こういった上昇では、直前の安値が維持されると利食い優先となる。
 ポンドドルは、1.2332まで下値を拡大。本日は英MPCで荒れた展開も想定されることで注意だが、下値は1.2275をストップに慎重に買い下がって、ターゲットは、1.2422-46が押さえると利食い優先で、売りもこのゾーンがストップ圏、また超えるケースで、1.2512-48,1.2588をストップに売場探しとなるが、こういった売りのターゲットは、その直前の安値が維持されると利食い優先となる。
 一方クロス円は、まちまちの展開だが、総じて上値追いは避けたい。ユーロ円は、11-14日の安値を維持して反発。上値は13日の高値をストップに売り狙い。下値は、18日の安値維持では利食いで、割れるケースからは、11-14日の安値をストップに買い場探しとなる。ポンド円は、15日の安値を若干割れるも突っ込み売りは出来ず、8月8日の安値を睨んで買い場探し。ターゲットは、19日や15日の高値、13-8日の高値が押さえると利食いやこれをストップに売場探し。超えても9月6日や8月31日の高値をストップに売り直しとなる。一方オージー円やNZD円は堅調な反発が続いているが、上値追いは出来ずに、早期は昨日の高値が押さえると売り場探しも、下げが甘ければ買い戻しで、下げても18日の安値、割れても9月8-12日の安値維持では利食いや買い狙いとなるが、反発ではしっかりと利食いながらの対応となる。