今日の裏読み、表読み(2023/06/05)

週末は米株価3指数が大幅に上昇したことで、リスクオンの展開となったが、買い戻し優勢の雰囲気もあり、来週にはFOMCも控えており、利上げ停止か継続か、今週はこの思惑で相場が揺れる展開が続きそうだ。
 本日の経済指標としては、豪4月企業総利益・企業在庫、中5月財新サービス業PMI、スイス5月消費者物価指数、トルコ5月消費者・生産者物価指数、ユーロ圏各国の5月サービス業PMI・改定値、英5月サービス業PMI・改定値、ユーロ圏4月卸売物価指数、メキシコ4月消費者信頼感指数、米国では、5月サービス業・総合PMIの改定値、5月ISM非製造業景況総合指数、4月製造業新規受注と耐久財受注・改定値、4月雇用傾向指数などが発表される。
 注目としては、直近弱さが目立つ中国の5月財新サービス業PMI、英欧米の5月サービス業PMI・改定値は、各国の格差が見えた場合、相場に一定の影響があるが、やはり最大の注目は5月ISM非製造業景況総合指数で、製造業が弱い状況が続く中、非製造業は堅調を維持しており、米経済の強弱を見える上で、この結果が相場に影響を与える可能性に留意しておきたい。
 要人発言としては、来週のFOMCを控えて、FRBがブラックアウト期間入りしており、発言の影響は限定される。その他週末強く上昇を示現した株価動向、加えて米債務上限問題が解決したが、その分今後需給の悪化懸念が残る中、本日は短期国債の入札が予定されており、米長期金利の動向にも注目して対応したい。
 またこれは余談だが、米債務上限問題は、問題先送りで決着したが、今後赤字が増大することは必至であり、格付会社が、米国の格付けを引き下げる可能性が残っていることは、心にとめておきたい。

戦略としては、ドル円は、下値を137.43で維持して140.93まで上値を拡大も更なる展開となっていない。上値は140.93が当面の高値として意識されるか注目となるが、ただ、突っ込み売りは避けたい。下値は安値138.45をストップに、139円ミドルから買い下がりで、ターゲットは、140円ミドルが押さえると利食いや売り狙いで、このストップは140.393越えで対応。売りのターゲットは、下げが甘ければ利食いを優先しながらの対応となる。
ユーロドルは、上値を1.1092-95で抑えられて、1.0635まで下値を拡大も、これを維持する形。ただ、戻りも重く上値追いは出来ない。反発では1.0779や1.0801越えをストップに売りン頼で、ターゲットは、1.0680-00ゾーンが維持されると利食い優先や買い狙いで、このストップは1.0635割れとなる。ただ、総じてこのレンジでの動きを想定するなら、それまでの高値が押さえると利食い優先となる。 
ポンドドルは、1.2308を安値に1.2545まで反発も、これが上値を抑える形。反発ではこれをストップに売り狙い。ターゲットは、1.2400が維持されると利食いで、買いもこの位置から買い下がりとなるが、ストップは1.2308-48ゾーン割れ。この買いのターゲットはそれまでの高値が押さえると利食い優先となる。
一方クロス円は、29日の高値から調整が1日の安値で維持される形。このレンジをブレイクするまでは、これを上下のストップに逆張りで臨んで、しっかりと利食いを優先しながらの対応が良さそうだ。