今日の裏読み、表読み(2023/04/20)

昨晩も大きな方向感に薄い展開となった。引き続き今週は大きなイベントもなく、同様な展開が続く可能性に留意して対応したい。
金融政策としては、中国人民銀行が1年と5年の物貸出基礎金利、欧州中央銀行が3月16日開催分の理事会議事録を公表する。
中国に関しては、金利は据え置きが想定されており、ECBの議事録では、今後も強い利上げ姿勢が示されるだろうが、直近FRB関係者から同様の発言が続いており、一定の織り込みとなる。
経済指標としては、NZ第1四半期消費者物価指数、日本の3月通関ベース貿易統計と2月第三次産業活動指数、独3月生産者物価指数、仏4月企業景況感指数、ユーロ圏3月貿易収支、米国では週間新規失業保険申請件数、4月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、3月中古住宅販売件数と景気先行指標総合指数、ユーロ圏4月消費者信頼感・速報値などが発表される。
注目としては、NZ第1四半期消費者物価指数は結果の強弱次第、日本の3月通関ベース貿易統計は、直近から改善が見えても、ドラスティクな数字とならないなら、影響は限られる。一方米国では、週間新規失業保険申請件数、4月フィラデルフィア連銀製造業景気指数や景気先行指標総合指数などが、直近の米経済の弱い指標を反映すると、ドルに売り圧力となるが、ユーロ圏4月消費者信頼感・速報値も、ZEWからは弱い結果が想定されることで、強弱差次第も、影響が相殺される可能性もあるかもしれない。
 その他、米企業決算を受けた株価や長期金利の動向は、引き続きチェックしながら対応したい。

戦略としては、ドル円は、日足の一目均衡表の雲の上限を超えて、135.13まで上昇も、更なる展開とならず、引き続き利食いも出易い状況。追いかけて上値追いは出来ず、買いはあくまで押し目待ち。下値は133.86-96をストップ圏に、買い下がり。また割れるケースからは、133円割れをストップに、慎重に133円ミドルから買い下がる形。ターゲットは、この135.13が押さえると利食いながら、また売りも検討したい。超える動きでも、136円越えをストップに売り直しとなる。
ユーロドルは、反発が1.1076で抑えられて、調整が1.0909を維持して、もみ合い気味。次のこのレンジのブレイクまでは、逆張りで、下値は1.0909-17や1.0896をストップ、割れても1.0831をストップに買い場探しとなる。一方上値は既に1.0984が押さえると弱く利食い優先。1.1000を越えても、1.1076をストップに売り直し場を探したい。
ポンドドルも、1.2547から調整が1.2354まで拡大も更なる展開とならず、上値は、1.2475が押さえるとこれをストップ、超えても1.2547をストップに反発があれば売り場探し。ターゲットは、1,2393が維持されると利食い、割れても1.2354を前に下げ止まりでは利食いで、また買ってもストップは、1.2354や1.2344割れで対応となる。
一方クロス円は、高値を拡大気味だが上値追いは出来ず、引き続きに19日の高値が押さえるとこれをストップに売り場探しから、ターゲットは、19日の安値維持では利食いで、割れても17日や13日の安値が維持されると利食いや買い狙いとなるが、しっかりと反発では利食いながら対応したい。