金曜日の海外市場は、米9月個人消費支出は予想を上回ったが、PCEデフレーターやコア・デフレーター、9月住宅販売保留指数が予想を下回り、ドルの上値を抑えた。また堅調に反発したNY株価3指数を受けて、リスクオン的なドル売りも優勢となった。尚10月ミシガン大消費者信頼感指数・確報値は、ほぼ予想通りで影響は薄く、米10年物国債利回りは、4.043%から3.950%で揉み合いとなった。
ドル円は、日銀が大規模な金融緩和策維持を継続、黒田総裁が「今すぐ利上げ、出口が来るとは考えていない」、「安定的な円安なら経済全体にプラス」と発言したことなどを背景に147.86まで上昇後、弱めの米経済指標で147.12まで売りに押されたが、その後はこのレンジ内で推移、ユーロドルは、0.9927まで下落後、独7-9月期GDP・速報値が予想を上回ったことで、0.9990まで一時反発も、このレンジで推移、ポンドドルは、対ユーロでの買いやスナク首相が、最大500億ポンドの支出削減と増税を打ち出す可能性があるとの報道もあって、1.1504まで下落後1.1624まで反発した。ユーロポンドは、月末を控えて0.8572まで売りに押された。
一方クロス円では、ユーロ円が147.36、ポンド円は171.36まで反発、オージー円は94.24から94.82、NZD円は、85.32から85.90で上下、カナダ円は107.80から108.64で推移した。