直近の動きでは、米株の動きに連動性が高くなっていること、一方米長期金利は、米経済の指標の強弱に反連動していることは、注意して頂きたい。
本日の経済指標としては、日本の8月全世帯家計・毎月勤労統計調査と景気先行指数・速報値、9月外貨準備高、豪準備銀行・四半期金融政策報告、独8月小売売上高と鉱工業生産、中国9月月次外貨準備高、加9月雇用統計、米国では9月用統計と8月卸売売上高・卸売在庫などが発表される。
注目としては、普段はほとんど材料視されない日本と中国の外貨準備高も注意。日本では、9月22日に33年ぶりに円買い介入が実施されたが、今回の発表で財務省・日銀がどういったレベルで介入したか明らかとなる。また中国では、人民元安を防止するために、介入するとの噂があるが、外貨準備が減少しているようなら、既に介入した可能性が指摘されそうだ。
特に注目は米雇用統計となるが、非農業部門雇用者数は、前回から減少が見込まれるも、予想の+25万人程度なら好感される動き。あくまで予想比のブレが焦点だが、一方で平均時給などに上げ渋りが見えると、既に発表されたJOLTS求人件数が弱かったこともあり、今後の雇用需給の緩和が想定されそうだ。
その他、引き続き株価や長期金利の動向、週末もあってポジション調整の動きが焦点となるが、米国のコロンブス・デーは、債券市場のみの休場となる。またアストロ的には、円高になり易い時期であることは留意しておきたい。
為替の戦略としては、アジア時間は様子見ムードが強まりそうだが、ロンドン市場などから、動きが出て来た場合、米雇用統計に対する思惑が影響している可能性が、背後にあることは、留意しておきたい。
ドル円は、145円に乗せて帰ってきた。海外時間では、財務省・日銀に介入権がないことで、警戒感が薄れているようだが、東京時間では、一定の警戒感が残ることは留意しておきたい。ただ、今夜の雇用統計が想定以上に強い場合、更なる上値トライの可能性は否定的内。アジア時間は、一応上値はストップを145.30越えにして、売りから入ってみるが、下げが甘ければ買い戻しながら。買いはあくまで押し目待ちだが、兎も角米雇用統計前には、ポジションは軽くしておきたい。後は結果次第も、弱い米雇用統計に場合の下落が想定以上大きくなる可能性は留意しておきたい。
ユーロドルは、調整が深まっている。早期は0.9927をストップに、売り場探しとなるが、一方で更なる深押しでは、2番底をつける可能性もあり、追いかけ売るのは避けておきたい。買いは0.9636または、0.9536の安値をバックに、中期的な買い場探しも一考となる。またポンドドルも1.1383をストップに早期は戻り売りから、底値探しでは買い狙い。1.1025,1.0762などがストップ・レベルとして指摘されるが、買いは十分深押しを待ちたい。
一方クロス円は、材料のある日は様子見が基本となるが、ストレートの動きのラグで、大きくブレる展開があれば、逆張りで臨んで、しっかりと利食いながら対応したい。