金曜日の海外

金曜日の海外市場は、米7月製造業PMI・速報値が予想をわずかに上回ったものの、総合とサービス業PMIが、ともに予想を大きく下回り、景気の分水嶺となる「50」を割り込んだことで、米10年物国債利回りが、2.904%から2.734%まで低下、ドル売りが優勢となった。
 ドル円は、アジアの高値137.96から135.57まで下落、ユーロドルは、ECBが決定したトランスミッション・プロテクション・インスツルメントが、力不足」との懐疑的な見方、弱いユーロ圏各国の製造業とサービス業PMI・速報値もあって、1.0130まで下落後、ラガルドECB総裁が、独紙とのインタビューで「インフレ率が目標の2%に回帰するまで利上げを継続する」と表明したこともあって、1.0255まで反発、ポンドドルは、英7月製造業とサービス業PMI・速報値が予想を上回り、1.1917から1.2065まで一時買い戻された。
 一方クロス円は、軟調なNY株価3指数もあって、ユーロ円が138.78、ポンド円は163.01、オージー円は94.05、NZD円は84.90まで下落、カナダ円は、加5月小売売上高が予想を上回るも、105.27まで売りに押された。