昨晩の海外市場は、米長期金利の上昇を背景に、ドルの堅調な動きが続いた。米10年物国債利回りは、FRBが公表した1年先の期待インフレ率が過去最高となったこと、エバンズ・シカゴ連銀総裁が「5月の0.50%利上げの可能性は非常に高い」と述べたことや3年物国債入札の不調もあって、3年3か月ぶりの2.793%まで一時上昇を強めた。
ドル円は、アジア時間の日銀支店長会議から、総じて円安が日本経済にプラスと示されたこともあって、6年10カ月ぶりの高値となる125.77まで一時上昇、ユーロドルは、1.0933まで反発後、24日の決戦投票に向けて、ルペン党首の優勢が伝えられる中、ネハンマー・オーストリア首相が「プーチン露大統領との会談、総じてポジティブな印象は感じなかった」と述べたことでウクライナ情勢に対する不透明感から1.0873まで売りに押され、ポンドドルは、英2月GDPなどの経済市場が予想を下回ったが、1.2990から1.3057で上下した。
一方クロス円では、ユーロ円が137.13、ポンド円は163.86、オージー円は93.63、NZD円は86.05、カナダ円は、99.86まで一時上昇したが、NY株価3指数が、揃って軟調に引けたことから上値は抑えられた。