FRBのタカ派発言で、米長期金利が高止まりしているが、株は堅調を維持している。既に、米国の利上げペースの拡大やウクライナ情勢も織り込みなのか、若干楽観的な感じが残る。特に木曜日には、バイデン大統領が参加するNATO緊急首脳会議やG7首脳会談、EUサミットが大きな焦点となるが、警戒感も残りそう。
一応現在の発表では、バイデン大統領が、この会合で新たなロシア経済制裁策を発表する模様。まあ、それだけでは、大きなリスク回避とはならないが、一方でロシアは、この会合を睨んで、ウクライナ攻撃を更に激化させそうだ。キエフ直接攻撃は、現状難しいとの見方も出ているが、このタイミングでもし、仕掛けて来るなら、やはり相場は一定の反応を示す可能性があることは留意しておきたい。
本日は、英欧の物価指数が一応注目となるが、引き続き反応は限定される見通しも、欧州の場合は、若干注意かもしれない。強いインフレがユーロ相場を圧迫する可能性には注意しておきたい。
為替の戦略としては、ドル円は、既に121.41で一旦高値付き感は残るが、現状は下値を120.79で維持しており、底堅い状況が続いている。ただ、日本時間午後、次の展開には注意。もし、121円台を維持出来ないようなら、流石の連騰で利食いも出てきそう。買いは引き続きしっかりと押し目を待ちたいところ。売りは121.20が押さえる状況が続くなら検討してみたい。
ユーロドルは、昨日1.0961で支えられており、1.1072の戻り高値との間で逆張りから、軽く抜く感じで攻めたい。ポンドドルは、上昇が強まっているが、1.33台は売値を狙ってみたいところ。ただ、1.32が維持されると利食いとなる。
クロス円の売りは、危ない感じがするが、引き続き高い感が強く、今日の高値をバックに、売って下げが甘ければ利食いながら対応したい。