昨晩の海外

昨晩の海外市場は、ウクライナ各地で戦闘が激化していることから、欧米株価が軟調に推移。リスクオフの動きが広がった。「ウクライナとロシアの代表団による2回目の協議は、明日2日に開催される」との報道が伝わっているが、合意に対する期待感は見えていない。WTI原油先物は、7年8カ月ぶりの106.75ドルまで上昇も、国際エネルギー機関が「6000万バレルの石油備蓄放出で合意」したことが上値を抑えた。米経済指標としては、2月製造業PMI・改定値が予想を下回ったが、2月ISM製造業景気指数や1月建設支出が予想を上回り、影響は見えなかった。 また、G7財務相会合からは、リントナー独財務相が「G7財務相はロシアへの制裁を継続して実行し、協調しあうことに同意した」と示され、発言としては、レーン・フィンランド銀行総裁の「ロシアとウクライナ情勢の影響を見極める前に緩和策を終了するべきではない」、サンダース英MPC委員の「一段の引き締めが必要となる可能性」、メスター・クリーブランド連銀総裁の「ウクライナ情勢はインフレに上向きのリスク」などが聞こえているが、影響は見えていない。
 ドル円は、米10年物国債利回りが、1.683%まで低下したこともあり114.70まで売りに押され、ユーロドルは1.1089、ポンドドルが1.3303まで直近安値を下回る下落となった。
 一方クロス円もユーロ円が127.37、ポンド円は152.67、オージー円は83.11、NZD円は77.40、カナダ円は90.02まで下落した。