昨晩の海外

昨晩の海外市場は、「米製薬大手ファイザーが開発中の新型コロナウイルスワクチンが大規模試験で90%の感染予防に成功した」と発表したことで、欧米の株価や日経平均株価先物が急騰。リスクオンの円売りが強まったが、米長期金利の急上昇もあって、ドルは買い戻しが優勢となった。NYダウは1610ドル高まで一時上昇、日経平均株価先物も26000円に一時迫る上昇となったが、巣籠関連の株に売りが強まりナスダックはマイナス圏で引けた。米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は「ファイザーのコロナワクチン候補は異例の有効性」と述べているが、実際ファイザーのワクチンは、今年12月頃から配布される可能性はあるが、世界的には来年の秋口までかかると指摘されている。また、バイデン氏が、新型コロナ対策専門家チームを発表も、引き続きマスクの重要性を強調した。
ドル円は、米10年物国債利回りが、097%台まで大幅上昇したこともあって、105.65まで一時急騰、ユーロドルは、1.1920まで上昇後1.1796まで下落、ポンドドルは、1.3209で上昇後1.3119まで値を下げたが、スナク財務相が 「ブレグジット交渉で大きな進歩を遂げた。合意は可能」と発言したことが下値を支えた。
一方クロス円では、ユーロ円が125.13、ポンド円が138.93、オージー円は77.05、NZD円が72.10、カナダ円は81.44まで上昇した。