昨晩の海外

昨晩の海外市場では、早期は米FOMCの結果発表を控えて、低金利政策の長期化観測が根強く、ドル売りが優勢となった。米8月小売売上高が、市場予想を下回ったことなども嫌気されたが、注目のFOMCでは、政策金利を据え置き、FF金利見通しでは、2023年までゼロ金利を維持することが示され、声明文でも「リスクが生じた場合には適切に金融政策のスタンスを調整する用意がある」と緩和スタンスの維持を示唆されたが、一定織り込みの範囲に留まった。また、パウエルFRB議長の定例記者会見では、先行きに関して慎重な見方が示されたが、イールドカーブ・コントロールやマイナス金利について踏み込んだ言及はなく、NYダウが値を消し、米長期金利が上昇したこともあって、総じてドルの買い戻し気味で引けた。
ドル円は104.81まで下落後、反発が105.15で限定され、ユーロドルは1.1883まで上昇後1.1788、ポンドドルも1.3008まで一時上昇後、1.2938まで売りに押された。
一方クロス円では、ユーロ円が123.83まで下落、ポンド円は135.59から136.48で上下、オージー円が76.45.NZD円が70.49、カナダ円は79.52まで値を下げた。