昨晩の海外市場は、米8月ADP全米雇用報告が、42.8万人増と市場予想の95万人増を大幅に下回ったが、ECB当局者によるユーロ高けん制発言に対する警戒感、バルニエ離脱EU首席交渉官が、英国のFTA交渉に、批判的な意見を述べたこと、ラムスデン・イングランド銀行副総裁が、「BOEは必要なら量的緩和ペースを大幅に拡大することが可能」と述べたことで、ドルの買い戻しが優勢となった。NY株価指数は、FRB要人のハト派発言を好感する形で、3市場とも高値を更新したが、リスク志向の動きは強まらなかった。また、米地区連銀経済報告は、先行きに不透明感を示したが悪影響はみえなかった。
ドル円は105.96を下値に106.30まで反発、ユーロドルは、バイトマン独連銀総裁が、「臨時の財政支援策は一時的でなければならない」と述べたこともあって1.1822まで下落、ポンドドルも1.3284まで売りに押された。
一方クロス円では、ユーロ円が125.56、ポンド円は141.02、オージー円は77.55まで下落、NZD円は71.99から71.58で揉み合い、カナダ円は81.42まで反発した。