昨晩の海外

昨晩の海外市場は、軟調気味な株価にも、月末のロンドン・フィキシングに絡んだドル売り、円売りが優勢となった。米週間新規失業保険申請件数や4月シカゴ購買部協会景気指数が予想を下回ったことが嫌気され、NYダウは、447ドル安まで下落後もマイナス圏での推移となったが、リスク回避のドル買いにはつながっていない。
ドル円は106.41を安値に107.49まで反発、ユーロドルは、注目のECB理事会で、政策金利の現状維持や緊急購入プログラム規模の据え置が発表されたが、一方で銀行に対して、最大マイナス1%での貸出しが発表された。また、ラガルドECB総裁が、今年のユーロ圏経済が最大12%縮小する可能性を示唆したうえで、「PEPPを必要な限り延長する用意」、「あらゆる手段を講じる用意がある」と追加緩和にも積極的な姿勢を示したことで、1.0833まで下落後1.0972まで反発、ポンドドルも1.2644まで買い戻された。
一方クロス円では、ユーロ円が117.78、ポンド円が135.46まで上昇、オージー円は、69.25を安値に70.18、NZD円は65.16から66.12まで買い戻され、カナダ円は、2月月次GDPの悪化が限定されたこともあって、76.57から77.26まで反発した。