昨晩の海外市場は、原油価格が直近安値を割り込み、軟調な欧米株価を受けて、リスク回避のドルの買い戻しでスタートしたが、米3月米小売売上高や4月NY連銀製造業景気指数が大幅に悪化したことが、ドルの上値を抑えた。米地区連銀経済報告では、「新型コロナの影響で経済活動がすべての地域で急激に縮小、ほとんどの地区で製造業が減速した」と指摘したが、影響は限定された。またNYダウは、米金融大手3社の大幅減益などから、一時716ドル安まで値を下げた。
ドル円は107.87まで反発後、107.25まで下落、ユーロドルは、1.0857まで下落後、メルケル独首相が「来週から小規模小売業、5月初めに学校を再開」としたこともあって1.0939まで反発。ポンドドルも1.2437まで売り戻された後は、1.2576まで値を回復した。
一方クロス円では、ユーロ円が116.80の安値から117.42、ポンド円は133.65から134.95まで反発、オージー円は67.60、NZD円が64.10まで一時値を下げ、カナダ円は、カナダ銀行が、政策金利を据え置き、追加支援策として州債や社債などを新たに購入することを発表したことで76.08まで下落した。