昨晩の海外

 昨晩の海外市場は、前日のリスクオフの動きからは、「劉鶴副首相がさらなる協議のために先週、ライトハイザーUSTR代表とムニューシン財務長官に、中国への招待状を送付した」との報道や「米政府は米中貿易協議を巡り合意がない場合でも12月15日に予定される関税導入を延期する」との一部報道を受けて、巻き戻しが優勢となった。ただ、NYダウは、軟調な展開を続け、米経済指標としては、1月フィラデルフィア連銀製造業景気指数や10月中古住宅販売件数が、予想を上回ったが、10月景気先行指数が予想比変わらず、影響は限定された。
 ドル円は108.70まで反発、ユーロドルは、ECB理事会議事録は、新味に欠く内容だったことで影響は少なく、1.1097を高値に1.1052まで値を下げ、ポンドドルは、1.2971まで一時反発後1.2894まで下落した。 
 一方クロス円では、ユーロ円は120.58まで反発後120.06、ポンド円は140.93から140.05、オージー円は74.05から73.69、NZD円は69.94から569.52まで売りに押されたが、カナダ円は、ポロズBOC総裁が「現在の政策金利は適切な水準」と述べたことで、81.85まで買い戻された。