昨晩の海外

 昨晩の海外市場は、香港株の下落や「香港は週末の夜間外出禁止令を発表する見通し」との一部報道からリスク回避の動きも、「中国税関が米国産鶏肉の輸入制限を直ちに解除する」との報道や100ドル越えの下落となったNYダウが、下げ渋ったことなどから、更に拡大していない。米10月卸売物価指数が予想を上回ったが、週間新規失業保険申請件数は予想より弱く、パウエルFRB議長は、「米経済は持続的な拡大の可能性が高い」、「米債務は経済より速く拡大しており持続不可能」と発言したが、総じて影響は限定された。
 ドル円は、英FT紙が「米中は第1段階合意に悪戦苦闘している」と報じたことで、108.24まで下値を拡大、ユーロドルは、独第3四半期GDPの速報値が一転、予想を上回りプラス成長となったことで1.1016まで反発したが、レーンECB専務理事が「緩和政策は、貿易収支にポジティブな効果」と発言、1.0989の安値まで値を下げた後は、1.1028まで巻き戻した。またポンドドルは、1.2889まで上昇、ユーロポンドは0.8545まで値を下げた。
 一方クロス円では、ユーロ円は119.25まで下落、ポンド円は139.41から139.78で上下、オージー円は73.37、NZD円は68.98、カナダ円は81.62まで下落した。