昨晩の海外市場は、総じて揉み合い気味の展開に留まった。米9月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、週間新規失業保険申請件数や8月中古住宅販売件数が強い内容となったが、8月景気先行指数が予想を下回り、総じて影響は限定された。NYダウは、一時125ドル高も、サウスチャイナモーニングポスト紙が「トランプ米大統領は交渉戦術の一環として、中国との貿易戦争を再び拡大する準備ができている」と報じたこと、トランプ政権の中国アドバイザーが「対中関税は、50%や100%まで上げる可能性もある」との発言から値を消した。
ドル円は、108.14から107.84で揉み合い、ユーロドルが1.1074まで反発後1.1038まで売りに押され、ポンドドルは、英金融政策委員会を前に警戒感を強め、売りが進んだ。ポンドドルは1.2439まで下落後、ユンケル欧州委員長が、「10月31日までに合意できると考える」と発言したことで、1.2561まで反発した。
一方クロス円では、ユーロ円が119.57から119.20まで値を下げ、ポンド円が134.27から135.52まで反発、オージー円が73.17から73.51で揉み合い、NZD円が68.25から68.01まで売りに押され、カナダ円は81.54まで反発した。