昨晩の海外

 昨晩の海外市場は、「トランプ政権は、中国が知的財産権の保護や米農産物の購入を受け入れることを条件に、対中制裁関税の延期や税率引き下げをする暫定的な合意を検討している」との報道を受けて、リスクオンの動きが強まったが、ただ、米政府高官の話として「米政権は中国との暫定合意を全く検討していない」とCNBCが報じたことが相場を抑えた。米8月消費者物価指数のコア指数は、3か月連続で、上昇したが影響は限定された。

 ドル円は、107.52まで下落後、108.19まで反発、ユーロドルは、ECB理事会で、中銀預金金利の引き下げとフォワードガイダンスの変更、加えて量的緩和の11月からの再開、TLTRO3の強化、当座預金に階層構造の導入を発表したことで、1.0927まで売りに押された後は、材料出尽くし感から1.1087まで買い戻された。またポンドドルは、ユーロドルにつれて1.2284まで下落後、1.2368まで反発した。

 一方クロス円では、ユーロ円が117.56の安値から119.82、ポンド円が132.18から133.66まで反発、オージー円は73.99から74.47、NZD円も69.11から69.58、カナダ円が81.38から82.01での上下の動きに留まった。