昨晩の海外

 昨晩の海外市場は、米中貿易戦争を睨んで、荒れた展開。先週末のトランプ大統領の対中追加関税の発表を受けて、リスク回避の動きが続いたが、本日トランプ大統領が、「中国への追加関税の延期について可能性はある」、「貿易協議次第では米企業は中国に留まる」と火消しに回ったことで、NYダウが一時312ドル高まで反発、円買いの巻き戻しが優勢となった。米7月耐久財受注額が予想を上回り、米長期金利が反発したが、影響は限定された。

 ドル円は、「米国と中国の通商交渉担当者はここ数日の間に電話協議を行わなかった」との一部報道を受けて、105.16まで下落後106.41まで反発、ユーロドルは、弱いifo企業景況感指数もあって1.1094まで下落、ポンドドルも1.2208まで売りに押された。

 一方クロス円では、ユーロ円が118.20、ポンド円が130.15、オージー円が72.09、NZD円が67.94、カナダ円が80.14まで買い戻された。