昨晩の海外

 昨晩の海外市場は、ECB理事会を受けて、ユーロが乱高下。米6月耐久財受注や週間新規失業保険申請件数が、予想を上回ったことなどがドルを支えたが、一方でNYダウが200ドル近い下落となるも、円の売り戻しが拡大した。

 ユーロドルは、ECB理事会で、政策金利の据え置きが発表されたが、声明で「必要ならば長期に渡って金利は現行かさらに低い水準と予想」と利下げを示唆する文言に変更、金利階層化や新たな資産購入を検討するとしたことで、1.1102まで下落後、1.1188まで買い戻されたが、一部通信社が、ECB関係筋の話として、「9月会合での利下げは確実、フォワードガイダンス強化や資産購入再開も追加緩和の選択肢になる可能性がある」と報じたことが上値を抑えた。また、ポンドドルは、ユンケル欧州委員長とジョンソン英首相との電話会談で、ユンケル氏がブレグジットの再交渉を否定と伝えたと報じられたことで、1.2438まで売りに押され、ドル円は108.76までじり高となった。

 一方クロス円では、ユーロ円が121.38、ポンド円が135.68、オージー円が75.61、NZD円が72.54、カナダ円が82.68まで買い戻された。