昨晩の海外市場は、米住宅関連の指標は弱い結果となったが、影響は薄く、米債務上限引き上げが合意されたこともあり、ドルの買い戻しが優勢となった。
ドル円は、一部通信社が「米通商交渉団は29日に訪中し、対面での協議に臨む」と報道したことで、NYダウは200ドル近い上昇となったことなどから108.29まで反発後も108円台で推移、ユーロドルは、ユーロ圏消費者信頼感指数が、予想を上回ったが、ECB理事会を控えて、利下げへの懸念やポジション調整から1.1145までじり安となり、ポンドドルは、ソーンダーズ英MPC委員のハト派発言を受けて、1.2418まで下落後、新保守党党首に決定したボリス・ジョンソン氏が、「我々は10月31日にEUを去る」と発言するも、合意なきブレグジットに言及しなかったことで、1.2483まで買い戻されるも、ムーディーズが、「合意なきブレグジットのリスクは増大した」との見解を示したことで、上値が抑えられた。
一方クロス円では、ユーロ円が一時120.50まで下落、ポンド円は、134.33から135.00で上下、オージー円が76.08から75.52まで売りに押され、NZD円も「NZ中銀は、非伝統的な政策手段の導入を示唆」との一部報道もあって72.46まで下落、カナダ円は、82.13から82.43まで反発した。