今日のポイント

今日の注目は、米4月雇用統計だが、最近雇用統計自体で、相場はあまり動かないことは留意しておきたいが、ただ、本日は材料も多く、週末のポジション調整と絡めても、相場が一定の動きを示す可能性に注意しておきたい。

 まず、アジア市場では、豪州の3月住宅建設許可件数が焦点。直近豪ドルは売り込まれており、結果次第も弱い結果が来週のRBA理事会を控えて、利下げの思惑につながり易い。また、強い数字で、豪ドルの反発が見えても、戻り売り場となりそうだ。

 また、スイスも、4月SECO消費者信頼感指数や4月消費者物価指数が公表される。スイスフラン相場は、経済指標の結果の影響は少ないとしても、対ドルで売りが進んでおり、結果如何では、戻り売りに晒され易いかもしれない。

 海外時間では、英国の4月サービス業PMIが焦点だが、昨日の製造業PMIが予想を上回るも、英MPCの結果などもあり影響は出ていない。今夜も強い結果が出たとしても、反発では売りが出易そうだ。

 また、ユーロ圏では、3月卸売物価指数 と44月消費者物価指数・速報値が注意となるが、直近若干ユーロ圏指標に改善が見えており、良い結果がユーロ相場を支えるか注目しておきたい。

 一方米国では、4月雇用統計が焦点となるが、ADPが良かったこともあり、良好な結果に終わりそう。ただ、それでドル買いが強まるかは不透明で、逆に発表前の動きが注意。結果で利食い場となり易いことは留意しておきたい。また、4月マークイットのPMIや4月ISM非製造業景況指数も注目となるが、強い数字となり易く、FOMCで、利下げ観測が遠のいているが、この思惑を裏付けるならドルの巻き戻しとなる。

 その他、今夜は要人発言も多いが、ヴァイトマン独連銀総裁は、次のECB総裁との観測が強く、発言には注目が集まりそう。現状のユーロ圏経済に、どういった見方をしているかで、ユーロ相場が反応を示すかもしれない。また、FRBの要人発言の機会も多いが、パウエル発言同様に利下げの観測を否定するならドル相場を支えそうだ。