昨晩の海外

 昨晩の海外市場は、ロンドン市場から思惑的なドル売りが優勢となった。米4月ADP全米雇用報告は予想を大きく上回ったが、4月ISM製造業景気指数や3月建設支出が、市場予想下回り、ドル買いは限定された。また、FOMCでは、予想通り政策金利が据え置かれ、声明にも特別な変化はなかったが、超過準備預金金利を2.40%から2.35%に引き下げたことで、ドル売りが一時強まったが、その後パウエルFRB議長の記者会見に向けて、それまでのドル売りに修正が入る形で引けた。パウエルFRB議長は、「超過準備預金金利の引き下げに関して、技術的な調整であり、政策シフトではない」、「金利はいずれの方向にも動かす強い論拠が見られない」と発言した。  ドル円は111.13まで下落後111.61まで反発、ユーロドルは1.1265まで上昇後、ポンドドルが1.3095まで値を上げた。  クロス円では、ユーロ円が125.24を上値に124.74まで下落、ポンド円が145.71から145.24まで軟化、一方資源国・オセアニア通貨は弱く、オージー円が78.08、NZD円が73.72まで下落、カナダ円は、軟調な原油価格もあり82.78まで売りに押された。