昨晩の海外市場は、米感謝祭休暇を控えて、方向感に欠ける展開も、NY株が反発したことで、リスク回避ムードが和らいだ。米経済指標としては、10月耐久財受注額、新規失業保険申請件数や11月ミシガン大消費者信頼感指数の確報値が予想を下回ったが、10月中古住宅販売件数が予想を上回り、10月景気先行指標が予想通りの結果となったことで影響は限定されたが、一部「FRBは、早ければ来年春にも利上げサイクルを休止する可能性」との報道がドルの上値を抑えた。 ユーロドルは、「サルビーニ伊副首相が予算案修正に前向き」との伊紙の報道が否定されたことで、1.1367まで下落後、欧州委員会が、伊予算案の拒否を明らかにしたが、想定の範囲として1.1425の高値まで一時反発した。また、ポンドドルは、手掛かり難から1.2820から1.2773で上下の動きに留まり、ドル円は112.80から113.15での狭いレンジでの推移となった。 一方クロス円では、ユーロ円が129.08、ポンド円が144.90まで一時反発、オージー円が82.25、NZD円が77.42までじり高となり、カナダ円は原油相場の反発から85.44まで値を上げた。