2025年のドル円日足と材料(2025/12/24)

ドル円は年初157.15からスタートしました。その後年初来の高値を158.87でつけた後は、日銀の利上げもあって、その当時はこの利上げスタンスが続くとの見方もあったでしょうが、やはり一番大きいのはトランプ大統領が突然発表された相互関税です。これはちょこちょとと変更や意見が変わったことで、全てを示していませんが、やはり4月に全世界的に追加関税を発表したことで、特に世界的に株価が下落したことで、リスクオフの動きが広がりました。またその中でも、中国との軋轢が大きなインパクトとなって、ドル円は年初来安値の139.89まで下落しました。
 ただ、この時期からは、世界的に諸国各国が、法外なトランプ関税をある程度受け入れるスタンスを示したことで、大きなトラブルにならず、比較的穏便に済んだとの判定から株価が反発を示したことで、再び円はじり安の流れとなりました。特にこの時期FRBが利下げを停止したこと、一方日銀が、異常なほどにハト派のスタンスを示したことも、一定の影響がありそうです。また一時拗れたレアアース問題も秋口には中国の懐柔で解決、米国の政府閉鎖も毎度に話で、市場の楽観的な見方が残ったことなどから、150円を上抜けた。また高市氏が、自民党総裁に就任、総理も実現できたことで、「さゆりのミックス」の期待感から株価の高値更新もあって円売りが拡大、日本の長期金利の上昇やFOMCの利下げ再開で、金利差が縮小するにも、円買いは限定され、再度高値にせまる157.78まで上昇しています。
 結局ドル円は行って来い相場となったわけです。そうなると基本的に金利差の問題は無視されていることから、来年日銀の利上げペースは鈍く、FRBが相当なペースで利下げが実現しない限り、来年も円売りが続くと見るが妥当となりそうです。