昨晩の海外(2025/12/19)

昨晩の海外市場は、週間新規失業保険申請件数や失業保険継続受給者数が強い内容も、11月消費者物価指数とコア指数、12月フィラデルフィア連銀製造業景気指数が弱く、米10年物国債利回りが、4.147%から4.110%まで低下、全般的にドル売りが優勢となった。ただ、ニック・ティミラオスWSJ記者は「11月CPIについて、米政府機関閉鎖の影響で10月データは発表されておらず、統計担当者が行った調整の妥当性について疑義を呈する可能性」を指摘している。尚トランプ大統領は「現在、インフレは事実上ゼロ」、「FRB議長についての発表は今後数週間以内」、「ウクライナ問題の合意をすぐに成立させる可能性」などと述べている。
 ドル円は、155.97から155.29まで下落、ユーロドルは、ECB理事会で、政策金利が据え置から、ECBの経済見通しでは「向こう2年間の経済成長予測を引き上げ」が示され、ラガルドECB総裁が「欧州経済は依然として底堅さを示している」、「インフレは短期的に低下する見込み」と話したことで1.1713から1.1763まで一時反発、ポンドドルは、英中銀が0.25%の利下げを発表、ただ、委員9名中で利下げ支持が5名と僅差だったことで、1.3341から1.3446まで上した。尚議事録では、「今後の利下げは微妙な判断になるだろう」との表現が加わり、今回利下げに投票したベイリー英中銀総裁は、「金利は依然として緩やかな低下傾向にあると考える」と述べている。また、ユーロポンドは、0.8735まで下落した。
 一方クロス円では、ユーロ円は183.17から182.30まで下落、ポンド円は207.92から209.02まで一時上昇、オージー円は103.11から102.80で上下、NZD円は89.97から89.73で小動き、カナダ円は113.28から112.74まで値を下げた。