週末伝わったニュース(2026/02/23)

・トランプ大統領は、先週末、米最高裁判所が、国際緊急経済権限法を根拠とした相互関税に違憲の判断を下したことに対して、「欠陥があり、反米的と批判した後、全世界関税率を、通商法第122条に基づき、直ちに10%から15%に引き上げると発表した。また、この措置は米国を搾取していると彼が非難する国々を標的にしているとし、政権が今後数ヶ月でさらなる関税措置を展開すると付け加えた。
(通商法第122条は、巨額の貿易赤字に対処するため、最大15%の関税を課す権限を大統領に認めている。ただ、最長150日間しか適用されず、暫定的な位置づけになることから、自動車、鉄鋼など分野別関税の根拠となっている通商拡大法232条や通商法301条の活用を検討している模様で、既に商務省や米通商代表部に綿密な調査を行うように指示している。)

・アメリカが関税を引き下げる代わりに、日本が関税交渉で日本が約束した84兆円規模の対米投資のうち、1号案件の3つの事業が決まったと発表した。3つ州でのプロジェクトの事業規模はあわせて360億ドル=約5兆5千億円にのぼるが、対象となったのは、テキサス州、オハイオ州とジョージア州で、11月に予定される中間選挙や3年後の大統領選挙の激戦州となる、
 また、テキサス州は、トランプ氏の「牙城」と言われており、オハイオ州はバンス副大統領の地元である。

・週末の米統計の発表を受けて、市場では、米経済のスタグフレーション的なリスクが意識されている。
 これは、昨年10-12月期の米実質GDP・速報値が、前期比年率1.4%増と市場予想を下回った一方、同時には発表された12月の個人消費支出では、FRBががインフレ指標として重視するコアの価格指数が前月比0.4%上昇と約1年ぶりの高い伸びになったことが要因。寒波の影響も指摘されているが、今後の金融政策のかじ取りが難しくなると指摘されている。

・トランプ大統領第1期政権で主導された米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)からカナダを除外する案が検討されているとNY大ムズが報じた。トランプ大統領は当時「史上最も重要な協定だ」と称賛した。この協定には6年ごとに延長を検討する「サンセット条項」が盛り込まれており、今年が初の公式見直し時期に当たる。特に米国は協定当事国のうちメキシコよりもカナダに対する不満が大きいと伝えられているが、カナダのマーク・カーニー首相はトランプ大統領に批判的な姿勢を示しており、最近では中国との関係強化にも動いていることなどから、個人的な感情と見られても仕方がない。

・トランプ政権による軍事介入の可能性が急激に高まるなか、イラン側がアメリカとの協議において来月にも「暫定合意」に達する可能性があると明らかにしました。イランのアラグチ外相は、26日にスイスのジュネーブでウィトコフ中東担当特使と協議する可能性が高いと述べました。

・トランプ大統領は、デンマーク自治領グリーンランドへの支配力を強める継続的な取り組みの一環として、同島に病院船を派遣する計画。「病気で治療を受けていない多くの人々を治療するため」に病院船を派遣すると述べた。

・米統領警護隊(シークレットサービス)は22日、南部フロリダ州にあるトランプ大統領の私邸「マララーゴ」に侵入を試みた男性を射殺したと発表した。トランプ大統領は不在だった。