週末の米雇用統計を控えて(2025/09/03)

米8月雇用統計では、やはり非農業部門雇用者数が焦点となりますが、特に前回が弱く、加えて過去2か月分が下方修正されたことから、9月のFOMCでの利下げの思惑が高まっています。
 今回8月の非農業部門雇用者数ほ予想は+7万人ですが、この予想自体が数十社の予想の平均値であり、予想自体も大きくぶれている。加えて、過去この予想とのブレも激しく、2023年からでも、平均で±6.6万人も差がみえています。
 今回はの予想の+7万人からみても、ゼロ近傍から+14万人ぐらいまでブレる可能性があることは留意しておきましょう。
 直近の雇用指数が弱めであること、夏場には非農業部門雇用者数が減少する傾向があることから、8月分も弱い結果が想定されますが、一方で過去分の上方修正の可能性が残っていることは注意しましょう。

 ただ、失業率の方は4.3%と悪化の見通しとなっています。就業希望者数の分母の減少に影響で、比較的堅調を維持しています。以前サームルールが、景気後退を示すと話題となりましたが、恐らく4.5%を超えてこないと米国の雇用不安は高まらないと思います。

 兎も角米雇用統計は、一種の「お祭り」で相場が動くから注目ですが、やはりトレンドを見て対応するのが良いでしょう。
 また9月9日には、米労務省が、雇用統計のベンチマーク改定を発表します。今回50-70万人程度の下方修正されるとの見方が出ていますので、今回強い結果が見えても安心するのは時期尚早でしょう。

 トレード戦略としては、ドル円は下げても下支えされることが多く、米雇用統計が弱い結果でドル円が急落しても、そこは絶好の買い場とした方が良さそうです。