昨晩の海外(2025/11/12)

昨晩の海外市場は、大きな経済指標の発表のない中、政府機関再開への期待から株価が堅調を維持、米10年物国債利回りが4.095%から4.056%まで低下したことなどから、リスクオンの展開、特に円売りが続いた。尚、高市首相の「強い経済と物価安定上昇のため金融政策が行われることが重要」、「植田総裁には経済財政諮問会議で定期的な報告をお願いしたい」、シュナーベルECB専務理事の「ディスインフレの兆候は見られない」、「ECBの政策金利は、良い位置にある」、ウィリアムズNY連銀総裁の「FRBが再び保有資産を拡大する必要が生じるのは、そう遠くないだろう」、「準備預金が潤沢な水準に達すれば、段階的な国債購入が再び開始されるだろう」、ベッセント財務長官の「米国債に対する投資家の需要を引き続き注視」、ボスティック・アトランタ連銀総裁の「インフレ率が2%に達するまで金利を据え置くことを支持」、ハセットNEC委員長の「政府閉鎖は今四半期のGDPに影響を与えるだろう」、「FRBが0.50%の利下げを行う可能性は低い」、「私がFRB議長なら利下げに動く可能性が高いが、パウエル議長はそうではない」、ミランFRB理事の「FRBの金融政策は引き締め的過ぎる」、ホワイトハウスの「10月の雇用統計とCPIは公表されない可能性が高い」などの発言が伝わっている。
 ドル円は、155.04まで上昇後154.50まで一時下落、ユーロドルは1.1563まで下落後1.1598まで反発、ポンドドルは、1.3155から1.3084まで一時売りに押された。
 一方クロス円では、ユーロ円は179.45まで高値を更新、ポンド円は203.68から202.78で上下、オージー円は101.00から101.33まで反発、NZD円も87.40から87.74、カナダ円は110.33から110.60で堅調に推移した。