昨晩の海外市場は、米10年物国債利回りが4.058から4.116%まで上昇、総じてドル買いが優勢となった。また、NY株価3指数は、良好な米ハイテク企業決算はあったが、軟調となったことで、クロス円には利食いが優勢となった。
ドル円は、植田日銀総裁の会見を受けて154.45まで上昇、ユーロドルは、ユーロ圏第3四半期GDP・速報値が予想を上回り、ECBで予想通り金利が据え置かれた。また声明では、「適切な金融政策スタンスを決定するにあたっては、データに基づき、会合ごとに適切なアプローチを採用する」、「理事会は、特定の金利経路を事前にコミットすることはしない」と示され、ラガルドECB総裁は、「ユーロ高は中期的にはインフレを更に抑制する可能性」、「現在我々は良い位置にいるが、良い位置は固定されたものではなく、維持するためには必要なことは何でも行う」と発言したが、1.1628から1.1547まで下落、ポンドドルも1.3211から1.3117まで売りに押された。
一方クロス円では、ユーロ円は178.82から178.15、ポンド円は203.27から202.45、オージー円は101.19から100.75まで一時下落、NZD円は88.83から88.33まで利食いに押され、カナダ円は110.12から110.40で上下の動きに留まった。