昨晩の海外市場は、主だった材料のない中、米10年物国債利回りが、4.043%から3.989%まで低下したことでドルの上値を抑えたが、総じて動意に薄い展開が続いた。また米中通商協議が改善したことで米株価3指数が高値を更新したが、特別リスクオンの動きは広がっていない。尚、「アマゾンがオフィス職員最大3万人の削減を計画」と一部が報じたことが、米雇用市場の不安につながったが、大きな反応は出ていない。
ドル円は、片山財務相とベッセント財務長官との会談からは、「日米の為替共同声明は特に機微にわたる話はなかった」、「日米両国で緊密に協議しておくことを確認」などの発言が伝わったが反応は薄く、152.67から153.20で上下、ユーロドルは、独10月ifo企業景況感指数が、予想や前月を若干上回ったが反応は薄く、1.1618から1.1652で揉み合い、ポンドドルは、1.3310から1.3353で推移した。
一方クロス円では、ユーロ円は177.63から178.23、ポンド円は203.54から204.25で推移、オージー円は99.93から100.38、NZD円は87.95から88.26まで上昇、カナダ円は109.53から109.17での上下の動きに留まった。